親も知っておきたい就活の基本

子どもの就活への向き合い方。

保護者のみなさまは、就職活動にどのようなイメージをお持ちでしょうか。お子さんが就職活動を控え、親として何ができるのかをお考えのことと思います。サポートするにあたり、まず知っておいてもらいたいのが子ども世代と保護者世代の価値観の違いです。

「24時間戦えますか」というキャッチコピーを覚えていますか?あの頃は「仕事」に大きなやりがいを見出す人が多かった時代です。しかし今は、時代も価値観も変化しました。子ども世代は、プライベートの充実に幸せを感じる傾向が高く「楽しく働きたい」「個人の生活と仕事を両立させたい」「人のためになる仕事をしたい」という声をよく聞きます。

また、今はどこでもインターネットでつながっていて、いろいろな働き方や暮らし方が実現できる時代。そんな時代だからこそ、お子さんは多すぎる選択肢を前に、戸惑っているかもしれません。

子ども世代の価値観や時代の変化を理解した上で一番近い存在として、そして、社会人の先輩としてサポートをしてあげてください。

子ども世代の価値観を知ろう。

好景気の経験がなく、デフレ社会を生きてきた子ども世代。ICT(情報通信技術)の進化はすさまじく、次々に登場するデジタル機器やSNSを使いこなし、友達との関係もSNSというリアルとは違うフィールドが生まれました。
学校では競争するよりも皆で協力することを学び、「なかまの大切さ」を実感。個々の生き方を尊重し、お互いに認め合うことが得意です。生きてきた時代も、取り巻く環境も、保護者世代とは違います。

等身大

不満はないけど不安があると言われる世代。有名人になりたい!というようなリスキーな夢よりも、安定した生活を望む傾向があります。
いつ形になるかわからない活動より、気軽に参加できて「いいね!」の手応えがある活動に惹かれます。一見、保守的に見えますが、それぞれの価値観を大切にしています。


家族・友達

リアルだけではない多様なつながりが次々生まれる時代を生きてきた子ども世代。だからこそ家族や友達といった揺るがない存在はやっぱり特別!地元就職を希望する理由のナンバーワンは、家族の近くにいたいから。その他に、地元が好きだから、友達が多いからなどの理由もあります。


コミュニティ

会社というコミュニティ、家族というコミュニティ。そして、趣味や地域の活動を通して形成されるコミュニティ。複数のコミュニティに所属し、マルチ化することで自分らしい生き方を実現する子ども世代。イベントや場所など、つながりが作れるきっかけを求めています。長崎でもリアルなつながりを作れるさまざまなコミュニティが生まれています。


自分の時間

ICT(情報通信技術)の進化で、テレワークなどが一般的になってきた今、子ども世代は「タイムコスト」にとても敏感です。同時に複数のことをこなし、むやみに時間拘束されることが苦手。仕事だけを頑張るのではなく、プライベートもきちんと確保して、自分が「価値がある」と納得できることに時間を使います。

現代の就活の大変さ。

「今の就活は売り手市場である」「バブル期を超える内定率」こんな報道を耳にされた方も多いのではないでしょうか。しかし、就職活動の難しさや大変さは、かたちを変えて存在しています。

「短期決戦型」スケジュール
高卒
企業見学会・説明会
高校では、企業を直接訪問する企業見学会や複数の企業を高校内に集めて開催する企業説明会など企業を知る機会が多く設けられています。
応募前職場見学
多くの企業が3年生の7~8月に応募前職場見学を実施しています。実際に応募する企業を見ることができる最後のチャンスです。
POINT
スケジュールは保護者世代と同じですが、現在は見学会や説明会が多く開催され、さまざまな企業の情報が発信されています。ぜひ、お子さんと一緒に参加して、社会人の先輩としてのアドバイスをしてあげてください。ちなみに、高校も企業も保護者大歓迎です。
大卒
インターンシップの一般化による就職活動の早期化
インターンシップとは就職前に直接企業の中で就業体験をすることです。業種、企業、職種への理解を深める機会であり、約8割の大学生が参加しています。インターンシップはもはやエントリーする企業選びの場となっています。
エントリーシートや面接の多様化
保護者世代の就活では見られなかったエントリーシート。企業によっては自己PRや志望動機などの記載欄がない白紙(すべて自由記述)のものもあり、書類上での高度な自己PRが求められます。また、面接手法も多様化しており、学生は集団面接、グループ面接、WEB面接などの対策に追われています。
情報戦

多くの情報がさまざまなツールで発信されているからこその難しさがあります。前もっていつ・どこで・どのような情報が手に入るのかを知っておくことで、短期決戦に備えることができます。お子さんが戸惑っているようであれば、情報の入手方法や勤務条件の見方、相談先などをアドバイスしてみてはいかがでしょうか。

出典:長崎県作成パンフレット「子どもの就職」より

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(長崎県作成パンフレット)

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未来ダイバー

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