【第7回】魚食の魅力を、知ってほしい!長崎大学魚料理研究会。

こちらの「情熱!U-30」では、長崎で暮らす30歳以下の若者がどのような活動をしているのかを紹介します。

今の若者が熱中していることは何か。

さらに今の若者の価値観なども同時に知ることができますのでぜひご覧ください!

第7回となる今回は、様々な魚料理を通して魚食文化を広めたいと活動を行っている長崎大学魚料理研究会の代表・松浦栄人さんにインタビュー。これまでの活動や、松浦さん自身が思う魚料理の魅力に迫りました。

長崎大学魚料理研究会代表・松浦栄人さん

・静岡県出身
・長崎大学水産学部の3年生
・趣味:魚を捌くこと、ドローンを飛ばすこと

魚料理研究会について教えていただきました。

— どんな活動をしているサークルですか?

松浦:若い世代の僕たちが実際に魚料理に触れる。そして、その魅力をSNSで発信しています。魚食文化が薄れている中、大学生の僕たちが魚食と向き合うことで、若い世代や長崎の人たちに魚食文化がもっと広がっていけばいいなと思っています。

— 松浦さんが代表に就任したのは、いつですか?

松浦:2020年の10月です。魚料理研究会は出来立てのサークルなので、僕が2代目の代表になるんです。ただ、4年生から2年生までの人数はおよそ50名弱。僕が入ったときは20人しかいなかったんですが、気付いたらこんなに大きなサークルになりました。

— 水産学部の学生ばかり?

松浦:それが、いまは経済学部や環境科学部、そして歯学部など…実は、水産学部以外の学生が多いんです。言ってしまえば、狙い通りって感じですよね(笑)。

2021年の新入生を歓迎して魚を捌きました(提供:長崎大学魚料理研究会)

「魚料理」の研究について教えてください。

— 具体的には、どんな研究をされているんですか?

松浦:まず、テーマとなる魚種を決めます。「こいつを捌きます」って決めて、グループを分けて、それぞれ1ヶ月弱くらいかけて料理を検討していくんです。そして実際に料理をして、みんなで食べ比べて感想を言い合う…みたいな流れですね。

事前準備を欠かさないそうです(提供:長崎大学魚料理研究会)

— 1ヶ月弱もかけるんですね。

松浦:そうなんです。いま見ていただいている写真は「イラ」というイラ科の魚で、ちゃんと処理をすればいいのですが、一般的にはくさいと言われていて、あまり好まれない魚なんです。僕たちのグループはワイン蒸しをして、フィスクシュッペという料理を作りました。他にも、みぞれ鍋を作ったり、ベニエという料理を作ったり…とにかく、おいしく楽しくワイワイ活動しているんです。

準備から時間をかけて検討をしていくので、すごく楽しいんですよ。写真を見ていると、僕の変顔ばっかり出てくるんですけど(笑)。

— おいしく楽しく、とても良いですね。

イラを捌く様子(提供:長崎大学魚料理研究会)
各グループで様々な料理へ(提供:長崎大学魚料理研究会)

松浦:最近はコロナ禍もあって一緒に食事までできないんですけど、各自で魚を捌いて、家に持ち帰ってからそれぞれ調理してもらう形を採っています。みんな調理も楽しんでくれているので、SNSでは魚料理を頻繁にアップできていますね。

— 私もTwitterの発信を見かけて、取材したいと思いました。

松浦:そういったお声がとても嬉しいんです。本当にありがとうございます!

魚を捌く様子(提供:長崎大学魚料理研究会)

魚料理研究会の魅力について

— 活動の楽しさを教えてください。

松浦:こうして取材していただくことです。他学部の先生が参加したいと言ってくださって、一緒にワイワイ楽しんだりもしました。少しずつですが、広がってきているなという実感があります。

僕はド素人からのスタートだったんですけど、気付いたら夢中になっていた部類(笑)。先輩たちも優しいし、釣りが好きな学生もいるし。特に釣りが好きな学生は、自分じゃ食べきれないくらい釣ってきて、「誰か食べませんか?」ってLINEグループで連絡をくれるんです。そういう時はもう、飛びついちゃいます。

— 「魚料理研究」以外にも、活動の幅が広がるのでは?

松浦:最近だと、五島列島の奈留島で採れた魚を使ったレトルトパウチ食品を食べて、その感想を聞かせてほしいってお話もいただきました。他にも、西海市で行われている「作ろう!マイ丼」という企画のお手伝いをしたり、朝早くから定置網漁を見学させていただいたり。魚料理研究会を通じて、漁業関係のお仕事に就いたりできるようになるといいな、とも感じていますね。

魚市に参加したときの様子(提供:長崎大学魚料理研究会)
「作ろう!マイ丼」で小学生にレクチャー(提供:長崎大学魚料理研究会)
定置網漁の見学(提供:長崎大学魚料理研究会)

松浦さんが思う「魚」の魅力

— ずばり、魚の魅力を教えてください。

松浦:食べ方がたくさんあることです。あと、骨まで出汁をとって食べられること。魚食が減っている理由の中には、食べる部位が少ないこともあるんじゃないかと考えています。肉と違って手間もかかるし。いかに可食率を上げて食べることができるのかというところが大切になってくると思うので、捌いた後は骨まで使って、できる限り最後まで食べてあげたいなあと思いますね。

— 魚種によって、食べ方も異なりますよね。

松浦:特に長崎だと、選べる魚種が多いんです。脂が乗っていたり、身が締まっていたり、季節や時期によっても全然違いますよね。

— 魚種で思い出しました。松浦くんは、この魚を何と呼ぶ?ガシラ?カサゴ?アラカブ?

松浦:僕はアラカブですね。実家の方だとガシラって呼ぶみたいですが。実は僕、魚にそこまで興味があったわけじゃなくて、消去法で水産学部を選んだ人間なんです(笑)。ただ、全国的に見ても水産学部が少ないので、入学してびっくり。全国各地から精鋭が集まっていました。

— 遅れを感じていたのでしょうか?

松浦:先生たちもある程度魚を知ってる体で話を進めるから、本当に辞めたいと思う時期もありました。英単語みたいに、1日2魚種!と必死で覚えていましたね。こっちで魚の種類を覚えたので、長崎の皆さんの呼び方と同じアラカブなんです(笑)。

— もしかして、魚料理研究会に入ったときの心境は…?

松浦:「学ばなければいけない」ですね。とにかく勉強しないとまずいと思って、寿司屋でもアルバイトをしていました。はじめの授業で先生が「アジとサバの違いについて…はい!」と僕を指名したんですけど、全然わからなくて。分かりませんと正直に答えたら、半ギレされちゃったんですよ(笑)。アツい先生だったので。周りを見渡しても僕みたいな人はいなかったので、当時は親にも電話して「やっていけないかもしれない」と不安をこぼしていたくらいです。

ただ、とにかくやっているうちに魅力に憑りつかれてしまったので、できる限りこの活動を楽しんでいきたいと思っています。

コロナ禍は、各自自宅で料理をしているそう。(提供:長崎大学魚料理研究会)

松浦さんの価値観を知るために「エンゲージメントカード」

「気付けば魚料理の魅力にどっぷりだった」と話す松浦さん。続いて、この『情熱!U-30』の企画で恒例の「エンゲージメントカード」で、松浦さん自身が大切にしている価値観について伺いました。

これまでの方とは打って変わって、あっという間に3枚を選んだ松浦さんが大切にしている価値観は「向上心」「志・野心」「情熱」でした。

向上心

「長崎大学と言えば、魚料理研究会」と言われるくらいになりたいから。僕個人としては、勉強でもできるだけいい成績を取りたいと思っています。伝統、慣習で片付けるのではなく、常識に囚われない形で挑戦を続けたいと思っています。

志・野心

向上心にも繋がるんですが、誰にも負けたくないという志がずっとあるんです。具体的に何をやりたいかは決まってないけれど、みんなの記憶に残る大きなことを成し遂げたい。これが、僕を動かす原動力です。

情熱

何事にも全力で取り組んで、どれだけ自分を高められるかというところを突き詰めたい。常にそういう気持ちを持って、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。


今回は、メキメキと成長を続ける「長崎大学魚料理研究会」の代表・松浦栄人さんにお話を伺いました。SNSではおいしそうな魚料理がたくさん掲載されているので、ぜひのぞいてみてください。

SNSも要チェックです!(提供:長崎大学魚料理研究会)

長崎大学魚料理研究会について

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この記事を書いた人

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齊藤 秀男

WEBサイト制作・運用の株式会社ヌー代表&長崎市琴海地区の地域おこし協力隊。琴海地区の自然体験施設にテントサウナを導入したり、フィンランドのスポーツモルックの普及、琴海中学校の生徒会とともに地域のカードゲームを作成中です。琴海地区は楽しいのでぜひ遊びに来てください。