【応援隊長の取材後記】現役大学生が店をオープン。その原動力とは?

2021年10月12日のKTNマルっと!では、長崎市の新大工町商店街にオープンした古着店「感情七号線」を紹介しました。
店内には、古着がずらり!!・・・しかし、店員はいません。

店内の様子

店の正体は「無人の古着店」

オーナーは諫早市出身の現役大学生 山本菜々子さん(21)です。
100着以上の古着を持ち、ほぼ毎日古着を着るという古着マニアです。
大学のある千葉県に住んでいて、地元で古着を楽しんでもらいたいと遠隔操作で店を運営できる「無人」スタイルの店をオープンさせました。

左:山本さん 右:ライフオブアニマル木村さん

久しぶりに地元に帰ってきた山本さんは、長崎市にある動物愛護ボランティア団体「長崎ライフオブアニマル」を訪れました。

山本さんが店をオープンさせたもう一つの理由は、動物たちが幸せに暮らせるお手伝いをしたかったから。

犬たちに囲まれる山本さん

幼いころから動物好きだった山本さんは、SNSで殺処分される動物たちの情報を拡散する活動をしていました。ほかにも、アルバイト代で購入したペットフードやいらなくなった毛布などを、全国の動物保護団体に寄付する活動もしていましたが
活動をさらに広げたい、もっと多くの動物たちの力になりたいと感じ、中学生の頃からの貯金をすべて費やして店をオープンさせました。

大学生活と店舗経営の両立。
多忙な山本さんを突き動かすのは、古着と動物たちへのゆるぎない愛情です。

アナウンサーとして働き始めておよそ1年半。毎日のように様々な方の話を伺います。
何かに打ち込んでいる人、努力している人には「好き」を原動力にしている人がとても多い印象です。
感情を行動に変えられることがその人の力なのかなと感じます。

この記事を書いた人

中村葉月

KTNアナウンサー。2020年入社。
つい先日まで学生だった私が、未来ダイバーの応援隊長として、長崎の若者たちの様々な取り組みを同じ目線で取材します。