【第4回】ながさき若者会議発 「#ソト活」ムーブメントに迫る。

こちらの「情熱!U-30」では、長崎で暮らす30歳以下の若者がどのような活動をしているのかを紹介します。

今の若者が熱中していることは何か。

さらに今の若者の価値観なども同時にを知ることができますのでぜひご覧ください!

第4回となる今回は、”ながさき若者会議”から生まれた通称「ソト活チーム」のメンバーにインタビュー。InstagramやTwitterを中心に広がりを見せている「#ソト活」についてお話しいただきました。

ながさきソト空間研究会

コロナ禍だからこそ、もっと屋外の魅力を発掘していきたい!という想いから誕生したチーム。2020年12月のアカウント開設からみるみる勢力を拡大し、2021年3月現在、Twitterのフォロワー数は500を越え、Instagramでは「#ソト活」の投稿数が900を突破。

「#ソト活」を始めたきっかけや、活動に迫っていきます。

質問1:ソト活とは何ですか?

屋外の空間で活動することを『ソト活』と呼んでいます。コーヒーを飲んだり、ピクニックをしたり、散歩をしたり…これ、すべてソト活に該当するんですよ。」

現在8つのチームに分かれている”ながさき若者会議”は、長崎市企画財政部・都市経営室が主催。高校生から35歳以下までの約50名がアイデアを持ち寄り、それぞれのチームでチャレンジを行っています。筆者が所属している通称「モルックチーム」もこの若者会議から生まれたのですが、そのモルックもソト活のひとつですね。

質問2:ソト活を始めたきっかけを教えてください。

「私はいくつかのテーマがある中で『自然や環境について考えていこう!』というチームに所属しているのですが、このチームに所属する前から『長崎の自然の魅力』というものを強く感じていたんです。この自然の中で遊ぶ楽しさを、多くの方に知ってほしいと思ったことが始まりでした。」

今回取材に答えてくださったメンバーの一人は、愛知県出身。仕事の都合で長崎市に住むようになったという彼女は、学生時代にはまちづくりを学んでいたということもあり、このまちの可能性をすぐに感じていたそうです。

「長崎に住むようになって、よく『長崎は遊び場がない』と聴いていました。でも、自然の魅力を知れば知るほど、この豊富なソト空間で遊びを作っていけば、楽しいまちになると思うようになっていったんです。公共空間や水辺の活用の潮流がある中でも、長崎はそういう流れにぴったりのまちだと思っています。」

こうしてワークショップを重ねていく中で、「ながさきソト空間研究会」が誕生。オリジナルロゴを制作し、TwitterとInstagramを活用しながら長崎のソトの魅力を発信中。コロナ禍で三密を避ける動きが活発になる中で「#ソト活」の投稿が日に日に増え、Instagramでは900件を越えています。

2021年2月からは、”朝日を撮る”・”ベンチに座ってみる”・”ランニング”などの様々なソト活をまとめた「『#ソト活』カレンダー」を作成して発信。自分たち以外のみなさんが「#ソト活」をつけて発信しやすいような取り組みも加速させています。起きてTwitterを開いて、「今日の『#ソト活』は○○です!」という投稿を見かけると、ちょっと外に出てみようかなと思いますよね。筆者が琴海地区に導入しているテントサウナも入っていて、嬉しいです。

質問3:ソト活を始めて、変わったことはありますか?

「天気や季節の変化に敏感になりました(笑)!若者会議のメンバーを中心に、一緒にソト活をしてくれる仲間も増えてきたので、休日はだいたいソト活をしていますね…。続けていくうちに新しいソト活のアイデアも出るようになったし、あんまり知られていないような素敵なソト空間に詳しくなってきているので楽しいです。

はじめは通勤路を写真に収めたり、一人ずつで活動をすることも多かったそうです。しかし、発信を継続する中で色々なソト活に出会ったとか。今では若者会議のメンバーと一緒にテントサウナへ足を運んだり、海辺でコーヒーを飲んだり。まちなかを散歩して、感じたことを文章にする「Sampoem(サンポエム)」というものも行っていて、筆者も楽しく参加させていただきました。

質問4:ソト活を続ける理由を教えてください。

「楽しいから!これに尽きます。発信している私たちの周りの人が、ソト活を通して長崎に愛着を持ってくれることも嬉しいです。そのうち県外の人にも届くように発信を続けて、お国自慢をしていきたいと思っています(笑)。ありがたいことに投稿していただく数も増えてきて、私たちが知らないソト活もどんどん出てきている。そうやって、他の方のアイデアを真似してソト活をすることも楽しいです!」

三密回避が叫ばれる中、自然の中でアウトドアを楽しむ方たちが増えてきています。キャンプやバーベキューのように道具が必要になるものもありますが、ながさきソト空間研究会がお勧めしているソト活は、「空の写真を撮る」「ベンチに座ってみる」「海の音を楽しむ」…このように、その日から始められるようなものばかりです。

#ソト活の投稿を検索してみて、気になるソト活を探してみることから始めてもいいのかもしれません。長崎の自然の魅力を知る「はじめの一歩」を後押ししてくれる、ながさきソト空間研究会の活動に注目です。

ながさきソト空間研究会の一人に聴きました「エンゲージメントカード」

この『情熱!U-30』の企画で恒例の「エンゲージメントカード」。
チームとして活動されているながさきソト空間研究会ですが、今回は取材に協力してくださったメンバーの1人の価値観に迫っていきました。

はじめは「どれも捨てきれない…!」と慎重なペースで進めていましたが、後半になるにつれ考えが固まっていったそうです。彼女は「多様性」「プロフェッショナル」「率直さ」を選んでくれました。続いて、その理由について聴いていきました。

「多様性」

学生時代に留学生が多い環境にいたからかもしれませんが、多様性は私の価値観の大部分を占めています。周りと違うことをわるいと捉えるのではなく、それぞれの個性や得意なことを認め合い、社会に生かすことができたらいいなという意識を持っています。これはまちにも同じことが言えると思っていて、「長崎は福岡のような遊び場や仕事がない」からわるいのではなく、自然豊かな環境や歴史といった強みがある。それを活かすことができれば、遊び場や仕事のなさも補完していけるのではないか?という想いでソト活にも取り組んでいます。

「プロフェッショナル」

いろいろなカードを迷いながら捨てていく中で、自分の価値観はプロフェッショナルに集約されるのかなと思い最後まで残しました。私が目指しているのはまちづくりのプロフェッショナルです。プロフェッショナルは知識、分析力、課題解決力を持ち、それを社会に実装していける能力だと思っています。自分の中では、ソト活もその中の一つの取り組みとして位置づけています。向上心や挑戦、変化、好奇心というカードを捨てましたが、プロフェッショナルを目指す中で、これら必須のものだと思うので、大事にしていきたいです。

「率直さ」

周りの人から「素直」とか「正直」というイメージを持たれることが多いので、このカードを選びました。自分でもすごくシンプルな性格だなと思っていて、人のアドバイスで「正しいな…」と思うことは自分の考えを変えてすんなり取り入れています。ただ、こだわりがないというわけではなくて、「違うな~」と思うものについては、率直に却下しています(笑)。

最後に、ながさき若者会議の中で広がっている「#ソト活」を紹介します。(※一部、チームとしての活動でないものも含まれます)

モルック長崎

フィンランド発祥のスポーツ。1から12までの数字が書かれた木の棒を、また別の木の棒で倒して50点到達を目指すゲームです。50点を越えると25点にリセットという絶妙なルール付き。子どもからお年寄りまで楽しめるスポーツを、多世代交流チームが県内で普及しています。

としょかんテクトコ

神出鬼没な小さな図書館。アイスクリームの移動販売からヒントを得た文化・芸術チームが移動式の本棚を持ち、公園や福祉施設、イベントなどに出向き、「幅広い世代の人に本に出会う機会をつくりたい」と活動をスタートしています。

長崎sampoem

長崎のまちを散策しながらポエムを書いていく活動。長崎sampoemを通して、今まで知らなかったまちの魅力や、いろんな視点から見た長崎の発見を目的に活動を行っています。

長崎ソト空間研究会について

#ソト活 #ソト活広場 コロナ禍だからこそ、 もっと屋外の魅力を発掘していきたい!自然あふれる長崎のソトで活動し、ソト活写真を投稿していきます。長崎からソト活ムーブメントを起こします!長崎の写真やソト活っぽい写真をRT 長崎の自然に癒されてください。 by ながさき若者会議 自然チーム

参照:ながさきソト空間研究会Twitter

この記事を書いた人

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齊藤 秀男

WEBサイト制作・運用の株式会社ヌー代表&長崎市琴海地区の地域おこし協力隊。琴海地区の自然体験施設にテントサウナを導入したり、フィンランドのスポーツモルックの普及、琴海中学校の生徒会とともに地域のカードゲームを作成中です。琴海地区は楽しいのでぜひ遊びに来てください。