【応援隊長の取材後記】キラキラと輝いているのは、アクセサリーだけでなく、大学生作家の未来だ!

淡水パールをつかった華奢で透明感のあるイヤリング。
「泡」をイメージしたデザインです。

これを作ったのは、長崎純心大学の2年生でアクセサリー作家「creo(クレオ)」こと尾上公平さん(20)です。

授業終わりに大学前で待ち合わせ

「creo」とは、ラテン語で「作り出す」という意味です。
さらに、「クレオパトラ」のように美しいものを作りたいとの思いから「creo」を名乗っています。

ご自宅の工房の壁飾りも手作り!

長崎市内の自宅の工房には、手作りのインテリアがたくさん。
幼少期からキラキラしたものと作ることが大好きだったという尾上さんは、高校2年生の時に店で見かけたアクセサリーにときめきを感じたことをきっかけにアクセサリー作りを始めました。

作業中は無言・・・話しかけたい気持ちをぐっと抑えます。

デザインのテーマは季節や、景色、感情などです。
悩みながらパーツを組み合わせ、一度完成したかと思ったら全部外して…といった様子で真剣に妥協することなく作品を仕上げていました。

タイルを使ったイヤリングとペンダント

アクセサリーは「大切に育てた自分の子供のような存在」と話す尾上さん。
その愛情はとても深いもので、
「売る」「買う」という表現すら使いたくないと言い、「旅立ち」という言葉で作品を届けます。

作業台に並ぶ作品の数々

「同じものを作らない」というのも尾上さんのアクセサリー作りのルールです。
大切に使ってもらえるように「世界に唯一」のデザインにこだわっています。
色違いすら作りません。

今後も、アクセサリーを通して人を輝かせたいと話します。
「服や化粧ほど目立たなくても、耳元や指先にあるだけで誰かの自信や元気に繋がる。そんな名脇役であってほしい」
つぶやくように話す控えな尾上さんですが、どの言葉にもアクセサリーへの愛情がこもっていました。

撮影時のみマスクを外しています

大切に作られた尾上さんのアクセサリーを身に着ければ、キラキラした気持ちで過ごせそうな気がします。

KTN「マルっと!」で放送した内容は、YouTubeでもご覧いただけます。

この記事を書いた人

中村葉月

KTNアナウンサー。2020年入社。
つい先日まで学生だった私が、未来ダイバーの応援隊長として、長崎の若者たちの様々な取り組みを同じ目線で取材します。